島の卒業式
皆様こんばんは、國井です。
今日、私がバスケのコーチをしている中学校の卒業式が行われました。
卒業式といえば、爽やかな気候のイメージですが、今日の西表は２７℃。夏を思わせる暑さの中、小さいですが素敵な卒業式でした。
卒業生は８名。人数こそ少ないですが、みんな素直ないい子達ばかりです。
式は、卒業生も参加する吹奏楽演奏や、会場全員参加でのお祝いの合唱、 更に卒業証書授与の際には、小規模校ならではの「全卒業生からの一言」もあり、みんなが主役の卒業式です。
大自然という素晴らしいゲレンデで育つことのできる西表の子供達。
都会の皆さんは大変な贅沢と思うでしょう。私もそう思います。
しかし私はここには「厳しく辛い現実」も多々あるように思います。
西表には「高校」はありません。
高校進学を選択するならば、故郷西表島と、赤ちゃんから一緒だった友達と、毎日一緒にいた両親とさえも、離れ離れになるのです。 たった１５年で・・・。
一番近い石垣島の高校に進学しても、西表島から通うことはできません。ほとんどの子は、テレビもゲームもプライベートも少ない学生寮に入ります。
しかしこの現実を「厳しく辛い」と思うのは私だけかもしれません。
式の後、バスケ部の生徒と話しをしたのですが、新たな生活の始まりに、うつむいていた子はいませんでした。
大学さえも親元から通っていた私・・・、この子達の前向きさとたくましさに涙が出ました。
卒業生のみんな、今日は本当におめでとう！ これから始まる新たな道は、嬉しく楽しいことばかりではないけど、どんなことにも前向きな気持ちを忘れずに頑張ろう！ 石垣や本島や九州で「西表魂」を見せてやるんだーー！
学校の長期休みに時間ができれば、島に戻ってくるのを心待ちにしてるよ！ その時にはまたみんなで一緒にバスケやろうぜ～！
でもまだまだみんなにはバスケでは負けーーーん！ だって気持ちは１０代な私。
んっ？ 現実は３０代か・・・。みんなは１０代の若者・・・。しかも！！よく考えれば既にみんな私より大きい・・・・・。こりゃ絶対に勝てないな・・・・・（泣）
青春に向かってダンクシュート！！ （１名は中年に向けて・・・・・泣）
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