上記では様々なシュノーケリング器材につきまして述べましたが、これらがあれば初めから安全安心にシュノーケリングをお楽しみいただけるかといいますと、そうではございません。
器材にも「安全な使い方」がございますし、大前提として「美しい海=安全な海」ではありませんことをご理解していただく必要がございます。
石垣島・西表島を中心とした八重山諸島で見ましても、残念ながら毎年数件は必ず事故が起こり、亡くなっている方もいるのが現状です。
そういった方の大半はスタッフ同伴のツアー等ではなく、ご自身でのシュノーケリングによるもので、器材不備や海の潮流等の知識不足によります。
シュノーケリング前には器材チェックを行い、安全な使い方を理解する必要がありますし、その日の天候や海況、その後の予報もチェックしておく必要があります。
シュノーケリングする場所の状況や潮の流れ等は、その海を熟知した人の指導が必要です。
そういった意味では西表島でも石垣島でも沖縄本島でも同じことが言えまして、
シュノーケリングはそれぞれの海を熟知したスタッフによるツアー等にご参加いただくことも安全安心にお楽しみいただく為の手段の一つと言えます。
シュノーケリングでは「日焼け」にも十分な注意が必要です。
西表島や石垣島や本島も含めて沖縄の紫外線は強烈で、シュノーケリング時に受ける紫外線の量は陸上以上になります。
まずもって、西表島や石垣島の太陽を浴びるのは日焼けではなく「ヤケド」になってしまいます。
しかもシュノーケリングにおきましては、水面反射も手伝います上、水に浸かっているという事で体の火照りを感じにくく、そして何より海の美しさに夢中になってしまい、気がつくと太ももの裏やフクラハギ等体の後ろ面が真っ赤なヤケド状態に・・・!
これはよくある事ですので十分注意が必要です。日焼け止めを使用していてもこの様になってしまう事もあるほど西表島の日差しは強烈です。
日焼け防止の為には、シュノーケリングの格好(服装)でも述べました通り、日焼け止めだけではなく、ラッシュガードやトレンカ等なるべく全身を隠せる格好がお勧めなのです。
また生地等でどうしても覆えない「顔」は日焼け止めを塗る等して対応するしかありません。
ただシュノーケリングの日焼け対策には盲点的な場所がございます。「頭・耳・腰・手の甲」です。
頭皮や髪の毛も日焼けします。
夏場私は金髪になってしまうのですが、よく「綺麗に染まっていますね」と言われますが、西表島には美容室はございませんし、この年で髪を染めたりはしません。
強い紫外線で自然に染まってしまうのですが、あきらかに髪の毛を傷めています。
頭皮も日焼けします。旅行の後1週間ほどして頭皮がむけ始め、「フケ」のようになってしまうことをよく耳にします。
耳は単純に日焼け止めを塗り忘れてしまう方が多いです。
こんな小さな面でもちゃんと日焼けしてしまいますので注意が必要です。
髪や頭皮や耳の日焼けを防ぐためには、帽子が付いたタイプのラッシュガードをご用意していただき、帽子をかぶった上からマスクを着用してのシュノーケリングがお勧めです。
腰に関しましては、ラッシュガードを着ているのになぜ?と思われるでしょうが、
ラッシュガードはシュノーケリング最中にめくれあがってしまうことが多く、そのままでシュノーケリングしていますと、もろに日差しを受けることになります。
ラッシュガードを着ていても腰から背中にかけて日焼け止めを塗ることをお勧めいたします。
手の甲は普段から露出している事が多い部分ですので、やはり油断してしまい塗り忘れてしまうことが多いです。
手の甲は日焼け止めもですが、グローブが絶対的に効果があります。
例えばご旅行の初日にシュノーケリングをご予定されていて、そこでヤケドとなってしまいますとその後何もできずにせっかくのお楽しみのご旅行も悲しい時間となってしまうことも考えられますので、どうぞ皆様、全身万全の日焼け対策でシュノーケリングをお楽しみください。
西表島をはじめ、石垣島や本島等、紫外線の強い沖縄でシュノーケリングをされる皆様には、ぜひ十分にお気をつけて海をお楽しみいただきたいと思います。