海上保安庁との合同訓練
「海上保安庁との合同訓練」が行われました。 我々西表島のダイビング組合が主体となって西表島のシュノーケリング業者・カヌー業者等、観光に従事するガイドを対象に、毎年行っている海難訓練ですが、今年も大勢の参加者の下で行われました。
午前中は我々が日々一番気にしているといってもいい「気象」に関する勉強会を、石垣島地方気象台の方を講師に招き、講義を受けました。 去る今年4月に私も実際に経験したのですが、海上においての津波注意報発令時などの対応を勉強しました。
午後は海での訓練の実践です。海上保安庁からは巡視艇2艇とヘリも出動してくれての本格的な訓練、毎年ながらありがたいことです。
海で遭難したことを想定し、ヘリでの救助の際に、ヘリが頭上に近づいた際に起こる「ダウンウォッシュ」体感。 ヘリが頭上に近づくと台風のような風圧と水しぶきが上がるのですが、その体感訓練です。 私も実際体感したことがありますが(訓練でです)、本当にすごい風圧と水しぶきで、シュノーケルのマスクが取れてしまいそうな程で、すぐ隣と話す声も聞こえません。
次に、同じく遭難した際の周りへの伝達方法の一つとしての、海用発煙筒の実施。 真っ赤な煙が90秒ほど続く発煙筒で、何と言いましても海で使えるというのがすごい発煙筒です。
ここからは保安庁の潜水士の方との、溺者を船へ揚州(ようしゅう)する訓練。 意識のない人を船に揚州するのはとても大変なのですが、一人でも対応できるやり方などのお手本を見て、実際に行ってみました。
水面からの、水中事故者を見つけるための環状捜索。 などなど、今年もたくさんの訓練を、プロ中のプロである海上保安庁の方々と行いました。
事故は起きないように・起こさないように努めることが大前提ではありますが、正直我々の仕事においては、海難事故はいつでも隣りあわせともいえます。 万が一の際の対応というのは、今回のような訓練を受けている受けていないでは大きな差が出ます。
今回たくさんの西表島の観光ガイドの方々が参加してくれたことはとても嬉しいことでしたし、私自身も今一度安全対策等を心がける一日となりました。 遊びにお越しの皆様におかれましても、大切なご旅行が楽しく幸せな思い出となりますよう、ご参加の際の安全への心がけということを今一度確かめていただけましたらと思います。
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