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メラマウ通信

西表島サンゴ礁保全活動 ~オニヒトデ退治~

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

西表島の美しい海を守る為に定期的に行われているこの活動ですが、冬場は海も時化てしまう為になかなか行えず、今日も明日からの時化の前にと隊長の計画で行われました。お客様からよく、「保全活動ってどんなことを行っているの?」という質問を受けるので、今日は活動の内容をちょっとお教えしたいと思います。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

西表島の海は大変美しく、サンゴは生き生きしています。 サンゴは主に「光合成」で生きますが、西表島は人口開発が少なく、海に赤土が流れ出さないので、サンゴに土が被って光合成できなくなるという事はありません。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

人口も少ないので、生活排水等の被害もとっても少ないですし、船自体も少ないので、船の排気や船を係留するためのアンカーによるダメージ等も限られます。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

また西表島の海は魚影も大変濃く、皆さん癒しの「熱帯魚」も豊富なのですが、それは生きたサンゴが豊富だからと言えます。生きてるサンゴは熱帯魚の「住みかであり餌場」であるからです。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

可愛らしい熱帯魚はサンゴの隙間で敵から身を守り、中サイズの魚が狙い、さらに大きな魚も集まるという「食物連鎖」もあって魚影が濃くなります。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

そしてカラフルなサンゴは西表島に遊びにお越しいただくゲストさんの癒しでもあります。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

このようにたくさんの理由からサンゴはいつまでも美しくあって欲しいのですが、サンゴには人的以外にも敵がいまして、一番の敵と言いますと「オニヒトデ」です。 オニヒトデはサンゴを食べてしまいます。先ほども述べましたようにサンゴが食べられて死んでしまうと、海から魚は減ってしまいますので、漁師さんも魚を食べる我々も困ります。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

サンゴが死んでしまうということは「カラフルさや熱帯魚」も失う事になりますので、海が大好きな皆さんの癒しの世界も失われてしまいます。

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等など、様々な理由からサンゴは美しく保全される必要があると思います。 そこ我々が定期的に行っているのが、サンゴ礁保全のための「オニヒトデ退治」なのです。 (とはいえ、オニヒトデも全て居なくなればいいというわけでもありません。ただ「大発生」は避けなければなりませんで、その対策でもあります)

 

前置きが長かったですが、オニヒトデの退治の様子をご覧下さい。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

作業はスキューバダイビングで行います。シュノーケリングでは退治できる水深に限りがありますし危険も伴います。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

まずオニヒトデが居そうな場所を探さなければならないのですが、ある程度の予測を「サンゴの色」で判断できます。 漂白されたような真っ白くなってしまったサンゴは、オニヒトデにの被害に合った直後の可能性が高いので、そのようなサンゴを探します。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

ただ基本的にオニヒトデは「夜行性」なので、いきなり目に見えるところで「見つけた!」とはいかず、大きなサンゴの裏側や隙間に隠れているのを探し事からなので、なかなか大変な作業でもあります。このオニヒトデもテーブルサンゴの下に隠れていました。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

見つけたら駆除に入ります。駆除の方法は様々ですが今組合で行っているのは「酢酸注入」です。マヨネーズの空き容器に入れた薄めた酢酸は、ホースから先端の注射針へつながっています。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

ただサンゴの奥深くにいるオニヒトデには、注射針が届かないこともあるので、その時は「ひっかき棒」で引き出します。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

固体の大きさにもよりますが、4分割した各場所から数回注入します。 でも注入にも注意が必要で、針が体を通過していると意味ありませんので、細い体にうまく差し込み注入しなければなりません。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

更になんといっても、我々人間にとっても「毒」ですから固体に触らないうに注意が必要です。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

こうして地道に探していく水中での作業です。 水中での動きに我々は慣れていますが、サンゴの森の中では足場もありませんし、時には流れやうねりもある中で60分程潜っていますと寒さとの戦いにもなり、船に上がる頃は結構気力も体力も消耗していまう作業なのです。

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

今日は西表島の西側・奥西表の崎山での作業でした。想像していたよりもあいにくの空模様で風もビュービューの悪コンディションでしたが、組合員9名で3ダイブ行い、みんなで協力したおかげで作業もなかなか捗りました。 ダイビングには時間制限もあり、体力も使う事ですので一気には進まない作業ですが、この先も地道に続けていくことで、きっと成果がある活動と思っています。

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どうも大変さばかりアピールしてしまいましたが、例え「オニヒトデ退治」でも海はやっぱりいいです! とっても気持ちよく綺麗で癒されます。魚が大好きな私、いつまでも美味しい刺身も食べたいです! そして遠い西表島まで遊びにお越し頂く皆さんにいつまでもこの美しい海をお届けする為にも、これからも作業もがんばりたいと思います!

西表島のサンゴ礁を守るオニヒトデ退治

西表島の美しい海がいつまでもあり続けますように願いたいです。

 

 

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