感動のシーン ~コブシメの産卵~
今日はお昼の定期船で石垣に戻らなければならないご夫婦様と少し早めの時間からのシュノーケリングにでました。
ダイバーでもあるご主人様の狙い通り朝一番の貸切の海は無風で、3日前にもご参加いただきましたがその時の曇り空と一転、太陽も美しく、気持ちよい気候でのシュノーケンリングとなりました。しかも水もかなり綺麗でなぜか水温も少し高く、私達の体にも嬉しいシュノーケリングでした。
そんな朝一番の海で感動のシーンに巡り合いました。 コブシメの産卵です。西表島でのこの時期の風物詩ともいえますが、コブシメとは甲を持つイカで体調は50~60cm、それ以上にもなります。その様は一見「宇宙船」を思わせる“ゴツさ”ですが食しても大変美味しいイカで沖縄では重宝されています。
そんなコブシメのペアの産卵シーンがわずか水深3メートル程で産卵をしていました。
周囲に気をつけながら、雌は慎重にエダサンゴに近づき腕をいっぱいに伸ばしてエダサンゴの奥深くの安全なところにピンポン玉を小さくしたよう卵を産み付けます。
一度産み付けると少し離れてからまた近づき産み付ける。
そんな行動を延々繰り返し、合計で数百とも言われる卵を産み付けます。 産卵はやはり命がけなのだと思いますが、体色の変化の様子がそれを感じさせます。
雌は外敵から守るべく、その行動を周りで見張り役です。
西表島でのコブシメの産卵はこの時期見ることのできる風物詩で、私も10年以上前の“バリバリダイバー時代”には度々その光景を見ていました。
しかし自分自身が親になってから始めてみるコブシメの産卵は何か今までとは違った心境にで、思わず「がんばって!!」と声を張り上げたくなるのをジッと我慢し、がんばっているお母さんコブシメをビックリさせないよう私も身動き一つせずに水面からその様子を撮影し応援しました。
今回はシュノーケリングでこの光景に出会えて、光も十分に届く浅場での出来事だったので、ダイビング時以上に美しい姿を見ることができたのですが、浅場はどうしても台風や強風による高波等、自然災害の影響を受けやすい場所でもあります。
できればもう少し深場に産み付けてほしいとも思いましたが、卵が無事かえり、元気なたくさんの赤ちゃんコブシメが誕生することを願いたいと思います。
卵の孵化は70日~80日程で始まるので、もしかしたらGW辺りにはその様子が見れるかも・・・!
それにしても実は今回は朝の8時からシュノーケリングしたのですが、こんなに早い時間に海に入るのはシーズン中でもあまり無いことです。でもこんな感動のシーンに直面できて、改めて西表島の海と自然の素晴らしさを実感しました。 この時間を選んだ頂いた今日のゲスト様には本当に感謝です!!
===お知らせ===
4月に行わせる「ダイビングフェアとパーティー」のご案内を発信しております。 ぜひたくさんの方のお越しをお待ちしております! 詳しくはこちらを→ http://www.mellemau.com/blog/archives/2797
タグ: シュノーケリング, 西表島